マリオカート8DXにおいて、どのフレーム(マシン)を使うかは勝敗に関わる重要な問題だ。
現在主流なフレームはくまライドとそらまめであり、どちらを使うか迷っている初心者も多いはず。
このページでは、くまライドとそらまめの特徴を紹介し、どちらを使うべきかを解説している。
くまライドとそらまめのどちらを使うべきか
初心者を含む多くの人は、くまライドを選ぶべきだ。
多くの人はそらまめのメリットによる恩恵より、デメリットによる悪影響のほうが大きくなるからだ。
例えばタイムアタックにおいて、上位勢はそらまめの方が速く走れる(コースによる)が、多くの人はくまライドの方が速くなる。これは技術の問題で、多くの人はそらまめのスピードの遅さをカバーできないからだ。
また、マリオカートの基礎を身に付けられるのはくまライドだ。早溜めや被弾避けなど、そらまめだと鍛えづらいことを、くまライドだと鍛えることができる。
くまライドとそらまめはどちらもトップクラスに優れたフレームだが、マリオカートの基礎力を身に付けたい人には、くまライドをおすすめする。
くまライドとそらまめのステータスを比較
くまライドとそらまめはそれぞれほぼ全てのステータスが異なるが、ここではスピード値・加速値・ミニターボ値に着目して違いを見ていく。
比較1:スピード値
くまライドの方が地上・水中・空中・反重力の全てにおいてスピード値が高い。特に重要度が高い地上においては0.5、反重力においては0.25の差がある。
スピード値が高いということは、それだけ直線を速く走れるということだ。特に敵との距離が近い序盤で実感しやすい。
比較2:加速値
加速値とは、スピードが0の状態から最高速になるまでにかかる時間のことだ。そらまめの方が加速値が高く、被弾からの復帰がしやすい。
また、加速値が高いほどターボ復帰をしやすい。ドリフトをかけるためにはある程度のスピードが必要となるからだ(車体の後ろから出ている白い煙が出なくなるとドリフトできる)。被弾後すぐにドリフトをかけようとして失敗し、左右にフラフラしてしまう経験をしたことがあるプレイヤーは多いはず。
加速値が高ければ、ドリフトがかかるスピードにすぐに達するので、ミニターボを出して復帰しやすいというわけだ。
比較3:ミニターボ値
ミニターボ値はミニターボが溜まる速さだけでなく、ミニターボ解放による加速時間や、ジャンプアクション(JA)の加速時間にも関わっている重要な隠しステータスだ。
くまライドのミニターボ値は5.25であり十分に高いが、そらまめは5.50であり更に高い。
コーナーが多くミニターボの価値が特に高いコースや、ジャンプアクションが多いコースにおいては、そらまめの方が速いタイムを出せる傾向にある。一方で、そうでないコースにおいては、スピード値の高いくまライドの方が速くなる傾向にある。
ただし、そらまめはターボ走法ありきであることには注意したい。初心者を含む多くの人は、くまライドで走った方が速いタイムが出るはずだ。
イン入力をしているときは、ミニターボが溜まるのにかかる時間はほぼ同じだ。
一方でイン入力をしないときは、そらまめの方が明らかに速くミニターボが溜まる。実際のコースではイン入力の時間を確保できないことも多いため、この差は大きい。
くまライドとそらまめの実際の使い勝手を比較
くまライド | そらまめ | |
---|---|---|
使いやすさ | ◯ | △ |
被弾の少なさ | △ | ◯ |
ミスの少なさ | ◯ | △ |
両者のイメージとしては、「堅実なくまライド、爆発するそらまめ」だ。くまライドは誰でも安定した走りができ、そらまめは扱いこそ難しいが極めればくまライドより強い。
比較1:使いやすさ
くまライドは癖がなく使いやすい。四輪のバギーであり、車体が非常に安定しているからだ。
そらまめは二輪なので安定感がないだけでなく、細かい動作がしづらい。さらに直線スピードが遅いので、敵との距離が近い序盤に特に弱い。
使いやすさでは、くまライドのほうが優れている。
比較2:被弾の少なさ
くまライドは車体が大きいので被弾しやすい。特に横幅が大きく、赤消し(壁などを利用して赤甲羅を消すテクニック)の成功率が低くなる。
そらまめは車体が小さいので被弾しづらい。特に赤消しは簡単であり、赤甲羅への耐性が高い。
言い換えれば、くまライドは攻撃を躱そうとしないと躱せないのに対し、そらまめは躱す気がなくても躱してしまう。そらまめの小ささは優秀だが、被弾を避ける意識がより育まれるのは、くまライドだ。
比較3:ミスの少なさ
くまライドの車体の大きさはメリットにもなる。車体が大きいのでアイテムボックスを取り逃がすことが少なく、コイン回収もしやすい。
そらまめは車体が小さいのでアイテムボックス同士の間を通り抜けてしまったり、コインを取り逃がしてしまったりすることが増える。
さらにそらまめはターボ走法への依存度が特に高いので、操作が忙しくなりやすい。操作の多さはミスに繋がる。かと言って直進するのであればくまライドで良く、そらまめを使うのであれば操作の忙しさからは逃れられない。
ミスの少なさで言えば、そらまめよりくまライドのほうが優れている。
くまライドとそらまめの使用率
くまライド | そらまめ | |
---|---|---|
mmr12000~ | 5人/12人 | 7人/12人(パタテン2人) |
mmr8000付近 | 7人/12人 | 5人/12人(パタテン1人) |
mmr5000付近 | 6人/12人 | 6人/12人(パタテン1人) |
mmr3000付近 | 5人/12人 | 7人/12人(パタテン2人) |
いくつかのYouTubeチャンネルにて、いくつかのラウンジ模擬を見て集計した。集計した数が少ないので統計としては正確性に欠けるが、くまライドもそらまめもおおよそ同程度の使用率と思って良さそうだ。
ちなみに「パタテン」というのは、そらまめと同性能なパタテンテンというカートだ。四輪なので安定感があるが、車体が大きいので被弾しやすいという、くまライドとそらまめの中間のようなカートとなっている。
この結果を見てわかるように、使用率でくまライドとそらまめのどちらを使うかを決めるのは難しい。
初心者にはくまライドをおすすめする
このページでは、くまライドとそらまめを比較し、どちらを使うべきかを解説した。
要点をまとめると以下の通り。
- マリオカートの基礎力を鍛えたいなら、くまライドをおすすめする
- くまライドはバランス型であり、万人受けする
- そらまめはメリットも多いが、初心者だとくまライドの劣化になりがち
どちらも一長一短だが、初心者が成長しやすいのはくまライドだと考えている。
くまライドを使って、マリオカートの基礎力を身に付けてほしい。