マリオカート8DXの中級者以上が当たり前に使っている基本テクニックとして、「早溜め」というものがある。
早溜めはコースを速く走る上で必須級のテクニックであり、すべてのコースで使うため重要度が非常に高い。
このページでは、マリオカート8DXにおける早溜めのやり方や練習方法などを解説する。脱初心者したい人は必見だ。
早溜めとは:ミニターボを早く溜めるテクニック
早溜めをすることで、ミニターボを早く溜めることができる。
例えば、通常だとスーパーミニターボ(SMT)しか溜まらないコーナーがあるとする。しかし早溜めを使うとウルトラミニターボ(UMT)まで溜まるとなれば、ミニターボ1段階分だけ速く走れるというわけだ。
マリオカートは一応レースゲームなので、速く走れるほど有利になる。中級者以上は、早溜めを当たり前かのように習得して使っている。
早溜めのやり方:スティックの角度を斜め30~45度にする
ドリフト中、左スティックを斜め30~45度付近に倒すことで早溜めとなる。
マリオカート8DXでは、左スティックを真横に倒す必要はほぼなく、斜め30~45度付近に倒すのが基本となる。角度に幅があるのは、コーナーによって最適な角度が変わるからだ。
とはいえ初心者は具体的な角度は気にせずに、45度未満に倒すことだけを心がければ良い。ある程度のレベルまでであれば、早溜めの精度を気にする必要は全くないからだ。
注意したいのは、45度以上に倒してしまうとミニターボが溜まらなくなる。45度以上だと、左右ではなく上下にスティックを倒しているとみなされるからだ。
マリオカート8DXでは、ドリフト中、イン側に左スティックを倒すことでミニターボを早く溜めることができる。例えば右コーナーの場合、スティックを右に倒しさえすれば、その間ミニターボが溜まりやすくなっている。
その中でも、斜め30~45度付近に倒すことを早溜めと言う。斜めに倒すことで真横の力が弱まってコーナーを緩やかに曲がることができ、イン側に倒せる時間が多くなるため、ミニターボが早く溜まるのだ。
一方でスティックを真横に倒してしまうと真横の力が強くなるため、車体が曲がりすぎてしまう。するとイン側のダートや壁にぶつからないようにスティックをアウト側に倒す頻度が増え、ミニターボが溜まりづらくなるというわけだ。
早溜めがなぜ必要なのか
早溜めが必要な理由は速く走るためだが、さらに以下の2つの理由に分けることができる。
- 1段階上のミニターボを溜めることができるから
- スティックを動かすことによる減速を抑えられるから
理由1:1段階上のミニターボを溜めることができるから
初心者でもわかりやすいのはこちらの理由だ。早溜めをすることでミニターボが早く溜まるため、1段階上のミニターボを出せることが多い。
コースごとの最速走法は、早溜めをフル活用している。早溜めをしない場合、最速走法を真似するのは不可能だと思って良い。仮に形だけ真似したとしても、簡単な妥協走法より遅くなっているのだ。
理由2:スティックを動かすことによる減速を抑えられるから
マリオカートでは、左スティックを動かしている間、車体が減速する仕様がある。直線に走っているときだとイメージしやすいはずだが、ドリフト中であっても左スティックを動かすほど遅くなってしまう。
左スティックを真横に倒す場合、車体が曲がりすぎてしまうため、壁にぶつからないようにアウト側にも倒す必要がある。アウト側に倒していると、次はアウトに寄り過ぎるため、再度イン側に倒すことになる。つまり左スティックを左右に何度も倒すことになり、減速してしまう。
一方で早溜めであれば車体が曲がりすぎないため、左スティックをイン側に倒せる時間が長くなる。つまりアウト側に倒す回数が少なくなり、スティック操作による減速を抑えることができる。
1コーナーでつく差は微々たるものだが、3周の全コーナーとなると差は大きくなる。1秒の差で順位が大きく変わることもあるので、無駄な減速は避けたい。
下の動画は早溜めではないが、左スティックの無入力と、左右何度も動かした場合の差を撮ったものであり、約0.13秒の差がついている。実際のレースでここまで露骨に操作することはないが、スティックを動かすことによる減速のイメージを掴めるはずだ。
早溜めの練習方法
早溜めは左スティックを斜めに倒すだけなので、コツのようなものは存在しない。何度も練習をして体に馴染ませるだけだ。
バトルモードの「あつめてコイン」を利用すれば、早溜めを効率的に練習できる。実戦だと早溜め以外に意識したいことがたくさんあるので、まずは実戦以外で練習しておきたい。
左スティックを45度以上に倒してしまうとミニターボの溜まり方が明らかに遅くなるので、45度以上と未満の境界を知ることが重要だ。
ずっと練習するのは飽きるので、ある程度つかめたら実際のレースで試してみると良い。
- バトルモードを選択
- 「あつめてコイン」を選択
- アイテムは「アイテムなし」を選択
- ステージは「ドラゴンドージョー」を選択
- 広場で早溜めの練習をする
実際のコースでの早溜め使用例
あつめてコインで早溜めの練習をしたら、早溜めができているかを実際のコースで確認してみると良い。ここでは例として、確認しやすいように序盤にコーナーがある2コースを挙げておく。
なおマリオカート8DXでは、全コースのほぼすべてのコーナーで早溜めを使うことが理想となっている。早溜めができている場合、明らかにアウト入力の回数が少なくなり、ミニターボが溜まる時間が短くなる。
また、そらまめを使っている場合は早溜めなしでも簡単にミニターボを溜めることができ、ターボ値にかまけてしまいがちだ。とはいえ上手くなるためには早溜めを使えたほうが良いため、できればくまライドで早溜め練習をしておくことをおすすめする。
例1:チクタクロック
真横入力の場合、スーパーミニターボ(SMT)まで溜まるのが遅く、車体が左の方に行ってしまっているのがわかる。この後は右に行かなければならないため、左に寄るほどロスが大きくなる。
例2:ツルツルツイスター
真横入力の場合、明らかにウルトラミニターボ(UMT)まで溜まるのが遅く、インに寄り過ぎて壁にぶつかってしまっている。
早溜めに関するよくある勘違い
早溜めは、ミニターボが溜まる速度自体を早めるテクニックではないことは知っておきたい。
例えば、左スティックを真横に倒し続けた場合に、ウルトラミニターボ(UMT)が溜まるまでの時間が2秒だとする。同じキャラクター・マシンを使い、早溜め角度でウルトラミニターボを溜めると、同じく2秒かかる。
重要なのは、実際のコースで2秒も真横に倒せるコーナーがないということだ。一方で早溜め角度であればイン側に倒し続けることができるため、結果としてミニターボが早く溜まるというわけだ。
早溜めを習得して速く走ろう
このページでは、マリオカート8DXにおける早溜めを解説した。
要点をまとめると以下の通り。
- ドリフト中、左スティックを30~45度付近に倒すことを早溜めという
- 早溜めは全コースを速く走る上で重要なテクニック
- バトルモードを利用すれば、効率的に早溜め練習ができる
最初のうちは早溜めにしか注意を割けないが、慣れてくるうちにレース内容に注意を向けながらでも自然と早溜めできるようになる。
早溜めを使って速く走れるようになろう。